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無洗米とは?
日本人はお米が大好きで、毎日のように消費しています。生産されているお米の量や種類も多く質も良いため、日本米が外国で高く販売されることもあります。
そのお米大国日本にあって近年人気が高いのが無洗米です。無洗米とは読んで字のごとく、洗う必要なく食べることができるお米のことです。そのまま水を加えて炊飯器で炊くだけという便利さで、主婦の強い味方です。
特に冬の乾燥した時期は手荒れの問題があるため、冷たい水でざらざらと洗う必要がないという点は非常に助かります。家庭だけでなく、無洗米は外食産業や社員食堂などでも流行しています。
水を使わないため経済的であり時短にもなるという理由があるからです。
無洗米の作り方
無洗米は工場であらかじめ肌糠という粘着性の層を取る事でできます。通常お米は玄米から胚芽や糠の層を取り除いて白米として精米します。
しかし、この段階では肌ぬかが残っているため、さらにこれを取り除く必要があります。もう一工程を経たお米が無洗米です。
無洗米を作るための製法は様々にあります。BG精米製法では肌糠の粘着力を利用してはがすように取り除きます。性白米を金属製の筒内で高速で回し、金属壁に肌ぬかだけがくっつく事を利用して取り除きます。
水洗い式では水で洗ってすぐに乾燥させます。ブラシで肌糠を取り除く方法もあります。またNTWPという、少量の水とタピオカを使って取り除くやり方もあります。
このうち最も一般的な方法がBG精米製法です。市場の約7割の無洗米をこの方法で生産しています。
無洗米は美味しい?
お米は研いでから使うものというイメージがこれまで強かったため、無洗米はあまり美味しくないと思われる方がいらっしゃるかもしれません。しかし、実際はそのような事はありません。
お米の美味しさはもともとの品種の質にもよるとはいえ、研ぎ方にもある程度依存します。肌ぬかが十分に取れない場合ご飯は美味しさが幾分薄れてしまいます。また研ぐことによって米のうま味層まで取れてしまう場合があります。
一方上手に作られた無洗米は、肌ぬかがしっかり取れて、かつうま味層が残った状態になります。そのため、無洗米の方が美味しいという場合も珍しくありません。
手間いらずなだけでなく美味しさにも定評がある無洗米は、今後ますます人気が高まると期待されるでしょう。