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お米の主な種類
お米と一口に言っても、その種類は非常に多くあります。何千種類、何万種類もあると言われていて、正確な事は分かりません。しかし、大きく分けてお米は次の3パターンに分類できます。
ジャポニカ種とインディカ種、そして、ジャバニカ種です。私たちが日本で主に食べる種はジャポニカ種です。この種は他の2種類とは明らかに形や特徴が異なる種です。
丸みのある短粒種であり、粘り気が多く、艶もあります。炊き上げた時のきらめきは宝石のように見えることもあります。このお米は日本や朝鮮半島、中国やヨーロッパの一部で生産されています。
インディカ種は中国の中部や南部、東南アジア、アメリカ南部などで生産され、世界の生産量の多くを占める種です。細長い事やパサパサ感があることが特徴です。
お米不足の時に話題になったタイ米はこのインディカ種です。日本食よりもピラフやチャーハンによく合います。最後にジャバニカ種ですが、こちらはヨーロッパやブラジル、アメリカなどで生産されます。
幅が広い形をしていて、大粒です。粘り気はインディカ種同様あまりありません。
ジャポニカ種の代表的なお米
日本で普段から食されているお米の品種をいくつかご紹介します。まず普段おかずと一緒に口にかきこむお米は、うるち米と呼ばれる種類です。
うるち米の主成分はデンプンですが、その構成成分はアミロースとアミロペクチンと呼ばれる、ブドウ糖が多くつながった多糖類です。この2つの多糖類の比率ででんぷんの性質が変わります。
アミロースが含まれる場合は冷めると固くなります。一方アミロペクチンは粘り気を持ちます。うるち米の場合、アミロースが2~3割で、残りはアミロペクチンです。一方お餅の原料となるもち米は、アミロースが0%で、アミロペクチンが100%です。
精白方法によって栄養が変わる
うるち米は精白方法によってさらに玄米や胚芽米、白米に分かれます。玄米はもみ殻だけを除いたうるち米で、胚芽米は玄米からぬかを除いたものです。
ここからさらに胚芽を除くと白米になります。お米は体に大切な栄養を含みます。例えば脳のエネルギー源になるブドウ糖や、血圧安定効果を持つギャバを含みます。
また少量の亜鉛を含みますが、この栄養素は細胞新生に関わる酵素の原料です。玄米や胚芽米には白米よりも多くの栄養素が含まれ、ビタミンやミネラル、食物繊維があります。そのため、これらのお米の人気が高まっています。